ヒルクライムで初心者が注意すべきこと

自転車基礎知識

登ってるときは何が楽しいのかまったくわからないのに、しばらくするとまた登りたくなってくる。そんな謎の魅力があるもの、それがヒルクライムです!

ヒルクライムは上級者のロードバイク乗りがやっているもの!ってイメージを持って、敬遠している初心者サイクリストもいるかもしれませんが、実際には全然そんなことはありません。実際に山に行ってみるわかるんですが、ロードバイクだけじゃなく、クロスバイクや小径車で登っているサイクリストもけっこういたりするので、最近ロードバイク始めましたって初心者でも案外なんとかなるもんです。

目次

初心者が知っておくといいヒルクライムのこと

ただ、なんだかんだ言っても山なので、それなりの準備や対策はしておいたほうがいいかもしれません。今回は私が何度かしたヒルクライムの中で感じたことをまとめてみました。

意外に寒い

山は意外に寒いです。高度と気温の関係的には、標高が100m増すごとに気温は0.6℃ずつ下がっていき、さらに風がふくと風速1mごとに体感温度が1度下がることになります。例えば標高932mの六甲山の場合だと、単純に平地と頂上では7~8℃くらい気温の差があるってことになります。

登っているときは汗だくなんで、「暑い」しか思うことないんですが、いったん止まるとけっこうすぐに体は冷えてきちゃいます。夏場だと半袖でも大丈夫かもしれませんが、秋口くらいからはけっこうこの気温差はきつくなってくるのでウインドブレーカーは持っておいておいたほうがいいかもしれませんね。

水分補給と同時にミネラル補給も必要

ヒルクライムでは平地では考えられないくらい汗をかきます。こてこれを怠ると体調に異変をきたしてきます。水分はもちろん重要ですが、同時にミネラルの補給も忘れてはいけません。

ヒルクライム中は水分の補給は簡単にできますが、補給食を食べるという行動はやりにくいです。理想的には水分補給と同時にミネラルも補給できるCCDドリンクやスポーツドリンクがおすすめですが、甘い飲み物が苦手だという人は麦茶をドリンクボトルに入れておくという手もあります。

また、錠剤タイプのサプリなどもかさ張らずに持ち運べるので便利かもしれないですね。

ギアは軽く、上体は起こし、たまに立ちこぎ

ママチャリで坂を登るとき、坂の手前で加速して一気に上がりきっていませんでしたか?足に負荷がかかる前に坂の上まで登り切ってしまうという作戦で、ママチャリ乗ってるときはみんなだいたいこの方法だったと思います。

いくら初心者だと言っても、さすがに山をイッキに登り切ろうって人はいないとは思いますが、それでも初心者は登り始めにギアを少し重めに設定してしまいがちです。

ちょっと重いけど、これくらいならまだいける!って気持ちはすごくよくわかるんですが、基本的にヒルクライムはずっと登っている状態が続くので、ペダリングを休むところがありません。そのため最初のがんばった分は、後半足にすごい影響でてきます。ヒルクライムはどっちにしても後半ずっとしんどいんで、最初は軽すぎるくらいのギアに設定してくるくるペダルを回す感じにしておくくらいがちょうどいいです。

あと、ロードバイクはハンドルのブラケット部分を持つのが基本ポジションですが、この持ち方だと前傾姿勢になって呼吸が少ししにくくなってしまいますので、ヒルクライムでは上ハンドルを軽くにぎる感じで上体を起こして呼吸をしやすい体勢にしましょう。

あと、たまに立ちこぎをするのも効果的です。立ちこぎは一気に疲れる感じがしますが、ヒルクライムでは、むしろちょっとだけペダリングを休むために使います。急こう配で立ちこぎをするときに自分の足の重さでペダルを交互に押し込むように登ると少し足を休ませながらペダリングができるのでちょっとだけ楽になります。

基本的に補給ポイントはないと考えておく

ドリンクボトル1本しか持ってきてなかった。ドリンク補充してなかった。補給食持ってきてない。全部、山の中では補給することはできないと考えておくべきです。特に水分の問題は非常に重要なのでヒルクライムのときには少し多めにドリンクを入れておくほうがいいかもしれませんね。

あと余談ですが、山頂では補給できる場所がだいたいありますが、飲み物はだいたい「山価格」になっています。山価格にイラっとしてしまうタイプの人は、登り始める前にドリンクボトルの中身は補給しておきましょう。

ダウンヒルでは下ハンを持つ

登り切った後は当然降りることになるんですが、ダウンヒルは初心者でも時速50~60kmくらい出しながら降っていくことになります。

ダウンヒルは慣れてくるとめちゃめちゃ楽しいんですが、最初はスピードが出すぎてめちゃめちゃ怖いです!なるべくスピードが出すぎないようにブレーキでスピードを調整しながら安全に降りていくことが大切なんですが、なんとブレーキがなかなかかかりません。これが怖いのなんのって、必死でブレーキを握るんですが全然ブレーキかからないんですよね。

通常のハンドルポジションはブラケットの握るスタイルですが、実はこれだとブレーキと指との距離が遠くてかけにくいんです。なので、ダウンヒル時のスピードが出てるときには下ハンドルを持っておくとブレーキとの距離が近くてブレーキはかけやすくなります。

初心者の中には、下ハンドルをほとんど持ったことがなくてこのハンドルポジションでダウンヒルをするのが怖いって人も多いかもしれませんが、絶対に下ハンドルのほうが安定しますのでぜひ騙されたと思ってダウンヒルの際には下ハンを握ってください。

あとついでに言うと、足はダウンヒルのときはペダリングはしていないと思いますが、どちらか片方の足を下にするようなスタイルよりかは、水平に足を揃えていたほうが安定します。

まとめ

初心者でもポイントさえ押さえておけば、楽しくヒルクライムをすることができます。ただ、平地を走るよりかは危険なことも確かにあるので十分に気を付けて準備だけはしっかりとして楽しんでみてください。・・・いや、やってるときは楽しくはありませんが(笑)

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