チャリダー実験室で軽量化の影響についてやってたのでまとめてみた

自転車基礎知識

ちょっと前の放送になるんですが、「チャリダー★快汗!サイクルクリニック」って番組でロードバイクの軽量化について実験をしてたんですが、これがなかなか興味深い内容だったのでその内容を少しまとめてみました。

そのときの番組の内容では「チャリダー実験室」と題して、ヒルクライムではどのパーツを軽量化したら走りにどのように影響が出るのかを検証していました。

目次

どのパーツを軽量化すれば省エネにつながるのか

軽量化の対象となったのはよく軽量化のために交換される、サドル、ハンドル、フレーム、ホイールの4つのパーツそれぞれに500gずつの重りを付けて計+2kgにした状態から、1つずつ外した状態で走行してみるというわけです。どれくらい省エネ効果があったかを測定するためにパワーメーターを装着し、ワット数の変化をみてみるという感じでした。

ちなみに今回の実験では、番組レギュラーの猪野、竹谷、そしてプロレーサーの才田選手と小清水選手の4人で検証することに。

まずは全て重りをつけた+2kgの状態でヒルクライムを行い、15km/h走行時のワット数を計測することに。

結果はこんな感じです。

+2Kg
小清水 244W
才田 260W
竹谷 308W
猪野 288W

ここからそれぞれパーツを軽くすると、走りにどのような影響を与えるのかを検証していきます。

サドルの軽量化

まずはサドルから検証スタート。500gあったサドルバッグを外してもう一度同じコースを走行します。

結果はこんな感じです。

+2Kg サドル-500g
小清水 244W 243W
才田 260W 253W
竹谷 308W 312W
猪野 288W 267W

4人中3人のワット数は下がってますが、竹谷さんだけちょっと上がるという結果に。

数字でみるとちょっと微妙な結果ですが、全員の意見としては走りは軽く感じるそうです。あとダンシングの際にバランスが崩れにくくなるのだとか。

ハンドルの軽量化

次にハンドルで検証します。先ほどのサドルの重りは元に戻してハンドルの重りを外して、ハンドルだけ軽い状態にして同じコースを走行します。

+2Kg ハンドル-500g
小清水 244W 245W
才田 260W 254W
竹谷 308W 311W
猪野 288W 291W

なんと今回は4人中1人しかワット数が下がっていません。ということはあまりハンドルを交換んしても意味ないのか・・・と思っていたんですが、どうやらそういうわけでもないようです。

ハンドルの重りを外して走行してみた感触としては、バイクコントロールがしやすくなるのだそうです。バイクコントロールがしやすくなることで、肩の力も抜きやすくなってお腹とか本来必要な筋肉を意識して走ることができるようになるのだとか。

フレームの軽量化

続いてはフレームの軽量化です。他のパーツと違いフレームは軽量化することはできないのですが、今回の実験はロードバイクを購入する際に軽いフレームを選ぶ必要があるのかどうかを判断する目安になりそうですね。

+2Kg フレーム-500g
小清水 244W 236W
才田 260W 244W
竹谷 308W 308W
猪野 288W 248W

竹谷さんだけ変化なしですが、それ以外のメンバーは全員下がっています。特に猪野さんは 14%減とかなり効果が出ているように思います。

が、結果とは裏腹に全員がちょっと微妙な表情。なんと数字的には効果が出ているにも関わらず乗っていると、重心が安定せずにとても乗りにくく感じるのだそう。どうやら中心となるフレームだけを軽量化させると乗り心地はあまり良い感じにはならないようです。

フレームだけ軽くてコンポとかをいまいちの完成車とかを買ってしまうとこんな乗り心地になってしまうのかもしれないですね。

ホイールの軽量化

最後はホイールです。ホイールを軽いものに変えると劇的に走りやすくなると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

+2Kg ホイール-500g
小清水 244W 230W
才田 260W 238W
竹谷 308W 281W
猪野 288W 274W

結果は全員のワット数が下がるという結果に。メンバーも声を揃えて「めっちゃ走りやすい」と絶賛です。たしかに私もホイールを交換したときかなり乗り味がよく感じました。やっぱり数字的にも効果はあるようですね。ま、実際には500gも軽量化できないですけどね(笑)

まとめ

どのパーツもワット数には影響を与えていましたが、ワット数と乗り心地とはまた別の問題のようですね。

省エネ効果 ≠ 乗り心地

というのが結果です。

パーツを交換するのであれば、もっとも影響を感じることができるのはホイールですが、ハンドル周りをしっかりとしておくと安全に乗ることができるのでハンドル周りの軽量化もおすすめってことです。

あとはどこか1つのパーツを極端にいいものをするんではなくて、全体のバランスを考えて軽量化はおこなったほうがいいようですね。

ハンドル周りの軽量化ってあんまり意識したことなかったんですが、一度検討してみたいと思います。

チャリダー★快汗!サイクルクリニック

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