自転車ロードレース漫画『かもめ☆チャンス』の著者・玉井雪雄氏が描く、セルフレポート的内容の自転車マンガ、それが「じこまん~自己漫~」です。タイトルの通り、完全に著者の自己満足を紹介していくという内容なんですが、これが初心者あるある満載で非常に面白いんです。
著者自身が自転車にハマっていく過程から、いろんな物欲に負けていく様まで、ロードバイク乗りであれば何かしら共感するところがあるはず。「一生モノ」って自分を納得させて自転車を購入するところなんで、ほとんどの人がそんな感じだったんではないでしょうか(笑)
マンガは全3巻で最初は自身の失敗談やらを交えた初心者っぽい話が多いんですが、途中からレースの話がけっこうな割合で入ってきます。なんとなくロードバイクのレースって敷居が高いイメージがあったんですが、このマンガを見ているとビギナーも多く参加しているので、マラソンの大会に近い感じなのかもしれないなと少しレースにも興味を持つきっかけになったりもしました。
ただ3巻に入ると、連載していた『かもめ★チャンス』が終了したこともあってか、かなり作者の自転車熱が冷めてきており、最初のころにあった熱い自転車愛が感じられなくなってしまったのが少し残念ではありましたね。
「実体験こそ、最もじこまん度が高い」という言葉は、ロードバイクに乗っている人すべてが感じているはず。ぜひ最近ロードバイクに乗り始めたサイクリストに読んでもらいたいマンガです。
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