東京在住の3姉妹が運動不足解消も兼ねて、実家のある滋賀県までの500kmの道のりを共通の趣味である自転車で帰るっていうお話です。
おいおい、また女の子しか出てこない自転車漫画かよ。そんなアホみたいな距離走る美少女戦士なんか実際にはいないデスヨ?って思いながらも”自転車漫画”ってことで購入したわけなんですが、予想に反して面白かったです。
まず、始まって数ページでさっそく東京を出発するんですが、その際の姉妹3人の自転車装備が素人丸出しでかなりヤバイです。
とりあえず3人とも真夏だというのにサイクルジャージ着ていません。肩も腕も丸出しです。500キロ走るのにレーパンも履いてないし、クッション付きのパンツを履いてもいません。長女に至ってはグローブすらはめていません。あと、ドリンクホルダーも1つしか付いてないっぽいです。真夏にロングライドした人ならわかると思うんですが、マジでこんな装備で走ったらえらいことになります。この「えっ!これで行くの?マジで?」っていうハラハラ感がしょっぱなからあるのもこの漫画の魅力なのかもしれないです。
あと、なんかやたらゲームとかアニメとかのネタをぶっこんでくるところも私的にはツボでした。ネタもけっこう古めのものが多いんですがそこが逆にニヤリとしてしまいました。たぶんこの作者の方は同世代なんでしょうね。20代の人にはちょっとわかんないかもですね(笑)
その他にも、複数人での旅行や兄弟姉妹でありがちな行動やシチュエーションなんかも、めっちゃ共感できてしまいましてもう終始ニヤニヤしながら読んでしまいました。
この漫画ではロードバイクでの東京から滋賀までの500kmの旅をかなり細かいところまで描かれていまして、この作者は絶対同じ道を走ったことがあるなと感じていたんですが、どうやら学生時代に自転車で滋賀県から北海道最北端宗谷岬まで往復したことがあるみたいですね。学生の時なのでおそらく自転車も自信の装備もしっかりと揃えたものではなかったと思います。この漫画の主人公たちの装備はそのときの作者の経験を反映させているのかもしれませんね。
最近はけっこう自転車漫画をいろいろ読んでたんですが、その中でもこの「びわっこ自転車旅行記」は私的にはかなり当たりだした!この漫画には実家に到着後にみんなで琵琶湖を自転車で1周するって続編があるそうなので、近いうちにそちらのほうも読んでみたいと思います。
コメント