ロードバイク乗りがなりやすい膝の痛みについて

こないだ腸脛靭帯炎(ランナーズニー)になって一ヵ月くらい膝痛くて自転車に乗れなかったんですが、どうやら自転車に乗ってて発生する膝の痛みには痛みがある箇所によって原因が違うようです。

目次

膝の前の痛み(膝蓋靱帯炎)

膝の前に痛みがあるのは膝蓋靱帯炎(しつがいじんたいえん)かもしれません。膝蓋靱帯炎はジャンプ動作を繰り返し行うことで、炎症が起きることから、ジャンパー膝と呼ばれるようです。

自転車ジャンプしませんけど?って思いますよね。自転車乗りが膝蓋靱帯炎(ジャンパー膝)になる原因は、重いギアでペダルを踏みすぎていたり、サドルが低すぎたりしてペダルを踏むときに膝へ負担がかかってしまっている場合が多いようです。ジャンプの着地するときと重いギアを踏む瞬間とで膝には同じくらいの負荷がかかっているのかもしれないですね。

対処法としては、サドルの高さを調整する、ギアを軽くするなどがいいでしょう。あまり痛い場合は整形外科のある病院や整骨院などにいくのがベストです。

膝の外側の痛み(腸脛靭帯炎)

膝の外側に痛みがある場合は腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)の可能性があります。別名ランナーズニーと言い、マラソンランナーなどがよくなるそうです。

腸脛靭帯炎は私もなったんですが、一度これになってしまうと痛みが引いてからも、ちょっとしたことでまたぶり返してしまうので非常にやっかいです。腸脛靭帯炎になる原因としては、身体のバランスや足のバランスが悪い人、あと単純にオーバーユース(使いすぎ)が考えられます。初心者はガニ股でペダルをこいでしまう人が多いらしいので、私のようにこの症状に悩まされている方もたくさんいるのではないでしょうか。

対処法ですが、とりあえず完全に治るまで安静にしておくことが重要です。腸脛靭帯炎は治ったと思っても痛みがぶり返してきます。慢性的な痛みに悩まされることになるくらいならしっかりと治してしまったほうがいいです。原因となる身体のバランスを整えるために整骨院にいったり、シューズにインソールを入れるなどもおすすめです。

腸脛靭帯炎のリハビリ用のストレッチ動画がネット上で公開されてたりしますが、逆に痛みが増したり治りが悪くなったりすることもあるので、勝手な判断でそういったストレッチはせずに病院などで専門家に指示を受けましょう。ちなみに私は完治までに一ヵ月ほどかかりましたので、いったん症状がでたら時間はかかるものだと考えていたほうがいいかもしれません。

膝の後ろの痛み(ハムストリング筋腱炎)

膝の後ろに痛みがあるのはハムストリング筋腱炎の可能性があります。ハムストリング筋腱炎は陸上の短距離選手(スプリンター)やサッカー選手などがよくなる症状です。

ロードバイクではサドルを上げすぎてたりして、踵が下がるようなペダリングをしているとなりやすいようです。ですので、サドルの高さを調節したり、ビンディングシューズのクリートの位置を踵の方に少しずらしたりするといいでしょう。

ちなみにペダリングの際に踵が下がっていることをアンクリングと言いますが、自分ではなかなかペダリングの状態は気が付きにくいので、友達などに見てもらうなどして確認してみてもいいかもしれません。私はショップでポジションを確認してもらった際にペダリングも見ていただきました。

膝の内側の痛み(鵞足炎)

膝の内側に痛みがある場合は鵞足炎(がそくえん)の恐れがあります。鵞足炎は膝にある鵞足と呼ばれる部分にある腱が、膝の曲げ伸ばし時に骨と擦れたり、腱同士が擦れることで、炎症が起こり痛みが出てくる状態をいいます。

膝の位置が悪いX脚(内股)などがある人がなりやすく、腸脛靭帯炎を警戒しすぎると次はこの鵞足炎になってしまったりするかもしれません。

もっとも有効な対処法はやはりサドルの高さの調整です。他の症状もそうなのですが、結局のところサドルの高さがあっていないと必ず膝に負担がかかってしまうので、初心者は自分の判断でサドルの位置を変えず、ショップなどでポジションを確認していただくのがいいと思います。

まとめ

自転車はジョギングなどに比べて膝への負担は少ないと思っていたんですが、やはり長時間乗っているとこういった症状は出てきてしまいますね。もしも症状がでたら、まずは治るまでは安静にしておき、治ったら原因となる箇所を修正するという流れでいきましょう。症状がちょっとよくなったからといって、完治していないのに自転車に乗ってしまうとまたすぐに症状がでてきてしまいますので必ず完治までは安静にしておいてください。できれば症状がでた時点で病院にいっておくのがいいですね。

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