ロードバイクのタイヤを交換しようと思いましてショップに行ってきたんですが、種類がめちゃめちゃあってどれがいいのかまったくわからなかったんで、いったん帰ってきました。
ロードバイクの他のパーツほどではないですが、タイヤの価格も1000円代から5000円以上するものまであって、初心者にはその値段の違いは何の差なのかまったく判断がつきません。
そんなわけで今回は、私のようにショップで棒立ちしないためのロードバイク用タイヤの基本的な知識についてまとめてみました。
目次
チューブラーとクリンチャー違い
そもそもロードバイクのタイヤにはいくつかの種類があります。私のようにエントリーモデルくらいの完成車に最初ついているのは、だいたいクリンチャーというリムにタイヤをはめ込んでその中にチューブが通っているタイプのタイヤです。このタイプはママチャリなどにも使われているおなじみのものです。
その他にもチューブラーという、タイヤの外壁の中にチューブが縫い込まれているタイプのものがあります。チューブラーは軽量でグリップも乗り心地も良く、パンクをしてもスローパンクになるなどメリットも多いですが、修理がめちゃめちゃ面倒くさくてさらに値段が高いというデメリットもあります。
チューブラータイヤにも興味はあるんですが、今回は初心者におなじみのクリンチャーについて進めていきたいと思います。
タイヤを選ぶ際のポイント
タイヤの太さ
ロードバイクのタイヤには「2つの規格」と「3つの表示方法」があって最初はここで戸惑います。
1つめはWO規格で、表記はイギリスのインチ(タイヤの外径)×インチ分数(タイヤ幅)表示のものと、フランスのミリメートル(タイヤの外径)×ミリメートル(タイヤ幅)に、リムのサイズをアルファベットで記したものがあります。
イギリス表記は「28×1 5/8」みたいな表記で書かれていて、フランスは700×23Cみたいな感じでかかれています。この表示はタイヤに直接記されているので、自分の自転車のタイヤを確認してみてください。
私はフランス表記のほうしか見ていないんですが、ほとんどのロードバイクのタイヤは定番の700×23Cになっているとはずです。ただ最近は700×25Cというパンクのしにくい太さのものを選んでいる人もいるみたいですね。
もうひとつの規格はHE規格というもので、こちらはインチ(タイヤの外径)×インチ小数点(タイヤ幅)といった表示になっていて、「26×1.6」のように表示されています。
よくわからんから今のタイヤの太さでいいという方はタイヤの表記を確認して同じものを選べば問題ないでしょう。
TPIについて
TPIはそのタイヤの1インチ当たりの繊維総数の多さです。TPIが高ければ高いほど細かい繊維が編み込まれていて品質の高いタイヤということになります。
一般的にはTPIの数値が高くなれば、しなやかで軽量になり、転がり抵抗は少なくなります。メーカにもよりますがTPIは20~300以上あり、完成車についている初期装備のタイヤはだいたい20くらいしかありません。
このTPIの数値をどのくらいのものにすればいいのかですが、練習用であれば20くらいのものでも全然問題ないと思います。ただレースとかには出ないけど今よりもいいタイヤにしたいということであれば150くらいの数値のものが高い質で耐久性もあるラインになるようですね。
コンパウンドについて
タイヤの直接地面に触れている部分(トレッド部分)のゴム質はコンパウンドと呼ばれていて、固さに違いがあります。
固いものは変形しづらく、転がり抵抗は低くなって、耐摩耗性は高くなります。逆にやわらかいものはグリップ力がよく、乗り心地もよくなります。
これもどちらがいいということではなくて、固いものはスピードが必要なレース向け、ロングライドやポタリングメインなのであれば、乗り心地を重視して柔らかめのコンパウンドを選ぶといいかと思います。
ロードバイクのコンパウンドの表記は60Aや62Aという感じで表されますが、そもそもタイヤにもパッケージ袋にも表記されていないものもあるようなので、正直購入する際にはあまり気にする必要はないかもしれません。
まとめ
タイヤはそんなに値段の高いものでなくても、新しいものにするだけでめちゃめちゃ走りやすくなります。他のパーツと違ってそこまで高価なものでもないので、少し質の高いものを選んでみてもいいかもしれませんが、定期的に交換する消耗品だということも考えて自分の走り方に合ったものを選択するといいのではないでしょうか。
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