ロードバイクには、完成車購入時にフロントライトが付いていないので、別途購入する必要があります。自転車のライトは種類がけっこう多くて、初心者にはその違いもよくわからないので、最初はとりあえず安いものを選んでしまいがちです。
私も以前クロスバイクを乗っていたときに最初に購入したライトは、シリコン製の簡単に取り外しができる小さいLEDライトでした。ですがこのライトは、正面を明るく照らすというよりかは、光で対向車にこちらの位置を視認してもらうためのものという感じで、正直ライトとしての性能は微妙なものでした。
ライト選びは「明るさ」で決めよう
ライト選びでもっとも大切なものは、「明るさ」です。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実際にはかわいいとか安いとかの理由が先行してしまい、安全に必要な明るさの基準を満たしたものを選べていない人もけっこういるように思います。
では、どれくらいの明るさが必要か?結論から言うと、「200ルーメン(lm)」以上の明るさが必要です。
この200ルーメンというのは、ほとんど街灯などがないような場所でも安全に走行できる明るさとなります。ですので、ロングライドで街灯とか全然ないようなけっこうな田舎道なんかを走ったりするという方は最低でも200ルーメンのライトが必要です。できれば300ルーメンくらいあるとより安全に走行できるはずです。逆に街乗りしかしないという方はぶっちゃけ100ルーメンでも事足りるかもしれません。
連続使用時間もけっこう重要
200ルーメン以上のLEDライトはUSBで充電できるタイプが多く、おそらくほとんどの人はそのタイプを選ぶと思います。ただ、充電式のものは連続使用時間が数時間しかないものも多いので注意が必要です。
とはいえほとんどのライトはハイ(最大光量)とロー(低光量)の切り替えができるようになっているので、基本ローで使用しておいて必要に応じてハイに切り替えていれば、よっぽどの時間乗っていなければ走行中に充電が切れるといったことはないはずです。
僕が使っているライトは、キャットアイのVOLT200というタイプなのですが、4000円くらいで、ハイ/約2時間、ロー/約6時間、点滅/約30時間くらいなので今のところ十分だと感じています。
理想は「常用光量」で選ぶこと
夜間走行で安全に周りを照らすことができるのは200ルーメン以上だといいましたが、もちろんこれはライトの設定がハイ(最大光量)になっていた場合です。ですので理想的には最大光量が500ルーメンとかで、設定を下げた状態で200ルーメンを維持することができるタイプがいいと思います。
私が使用してるタイプのだいぶ上のランクのもので、VOLT800がそれにあたります。光量も細かく調整することができ、一番低いロー設定でも200ルーメンの明るさです。ハイ(約2時間)、ミドル(約3.5時間)、ロー(約8時間)、ハイパーコンスタント(約7時間)、点滅(約80時間)と連続使用時間にもかなり余裕がありますので一晩中走行してても大丈夫そうですね。絶対しませんけど。
常に200ルーメンを維持できるようなタイプのライトは、ネットで購入しても1万円以上するものばかりですので、私のようにとりあえず最低限安全に走行できて価格的にもお財布に優しいものを最初に買っておくのは悪い選択ではないように思いますね。
ちなみにロードバイクのライトの目的は、明るく照らすことだけではなくて、周りの自動車や歩行者にこちらの存在を知らせるためというのもありますので、フロントライトだけでなく、ぜひ後ろにつけるテールランプも付けておきましょう。
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