レースに出たいとかロングライドしたいとかサイクリングが目的ではなく、どちらかというとファッションの一部としてロードバイクやクロスバイク、ピストバイクなどのスポーツ系の自転車に乗っている人が増えてきています。
私は職場が大阪市内なんですが、おしゃれな服装の若者たちがロードバイクで人ごみや車を縫うように走っている姿を見ると、あれは本当に自分が週末にピチピチにジャージを着て乗っているのと同じ自転車なのかと思うほどオサレに映ります。
まだまだこういったスポーツ系の自転車の人気は高いままですし、これからもどちらかというとファッション感覚でロードバイクやピストバイクなどを購入する人たちは増えてくると思います。
ただ、ロードバイクやピストバイクはもともと市街地を快適に走るようには作っているわけではないので、街乗りメインで使うのであればちょっと不便なことや気を付けておいたほうがいいことなどがいくつかあります。私自身も普段はクロスバイクを街乗り用として使っているので、私が感じたことを中心に気を付けておいたほうがいいことなどをまとめていきたいと思います。
目次
街乗りで気を付けたいこと
裾の長いパンツはギアに絡まる危険がある
一般的なシティサイクルと違い、ロードバイクのようなスポーツ系の自転車にはギアにカバーがありません。そのためギアもチェーンもむき出しの状態になっています。
普段ママチャリなどに乗っていると気づかないのですが、実はこのカバーがあるおかげてズボンの裾部分やスカートなどはギアに巻き込まれずに済んでいるわけです。
そんな頻繁に巻き込まれることもないし、巻き込まれるのってけっこう裾の長いズボンだけでしょ?って思う人もいるかもしれませんが、ジーンズの裾丈くらいならけっこう普通に巻き込まれる危険性があります。というか、実際に私も巻き込まれそうになったことが何度もあります。ちなみに巻き込まれるとこけますし、こけたらめちゃくちゃ痛いです。絶対に巻き込まれない対策をしておきましょう。
女性の方でスカートとかガウチョパンツのように広がりにあるデザインのパンツはかなり危険なので、ロードバイクとかに乗るときにはぴったりとフィットしたタイプのパンツなどにしておいたほうがいいと思います。
本当は七分丈くらいまでのパンツを選ぶのが一番いいのですが、そんなパンツばかり持っていないでしょうし季節によっては寒かったりするので、できれば裾部分を留めるバンド(ズボンクリップ)などを使うことをおすすめします。
道路はしっかりと舗装されていない
車とかバイクだとあまり意識してなかったんですが、実は舗装されていた車道は荒れてガタガタになっているところがけっこうあります。車だとちょっとガタッとするだけですが、ロードバイクのように細いタイヤだと落車につながるリスクがあります。
特にロードバイクに乗って車道を走るときには基本的には道の端を走行することになりますが、道の端側は荒れていることが多く、空き缶などのゴミもよく落ちているのでとても危険です。
脅かすわけではないんですが、ロードバイクに乗る際にはある程度危機感を持ちながら乗る必要があります。車道で落車すると非常に危険なので安全確認はつねに意識して、ヘルメットは着用しておきましょう。
カバンは基本的にリュックかメッセンジャーバッグがいい
おしゃれな若者は当然カバンもおしゃれです。かっこいいデザインのトートバッグを肩にかけてロードバイクに乗っている人や、クロスバイクのハンドルバーに鞄の持ち手部分を引っかけて走行している人とかをたまに見かけますが、タイヤに鞄が巻き込まれたりする可能性があってめちゃめちゃ危険なのでやめましょう。
ちなみに私の以前勤めていた会社の上司は、クロスバイクのハンドルバーにノートパソコンが入ったカバンを引っかけて走行中、カバンが前輪に絡まり落車してスーツとノートパソコンが見るも無残な姿になっていました。そのとき私はそらそうなるやろ、アホちゃう?と心の中で思ったものですが、けっこう同じようなスタイルで自転車に乗っている人が多くてびっくりします。もしかしたらママチャリのハンドルに買い物袋をひっかけてる感覚なのかもしれませんね・・・まあ、それも危ないですけど。
さて、ではどんなカバンだったらいいかという話ですが、ずばりリュックタイプの鞄です。メッセンジャーバッグでもいいですが、私はリュックをおすすめします!理由はある程度荷物を入れれるし、重さがだいたい均一に両方の肩にかかるので疲れにくいからです。体にフィットしたタイプのリュックも売ってはいますが、街乗りくらいであれば普段使っているリュックでも特に問題ないと思います。
自転車本体だけじゃくてパーツも盗難される危険性がある
購入当初こそ大事に大事に乗っていた自転車も毎日乗っていると、だんだんと扱いが雑になってきたります。最初は複数のロックをかけていた駐輪の仕方も、だんだんとロック一個になってスタンドとかつけちゃったりする人まで出てきます。
海外に比べて日本の治安はいいという話はよく聞きますが、日本にもちゃんと悪人はいますし、自転車もパクられます。
完成車で購入したロードバイクでもそれなりの価格帯のものであれば、自転車丸ごとでなくてパーツだけでも価値はありますし、慣れている人あれば数分でバラバラに分解することができてしまいますのでパーツも含めて盗難の危険性があるのだと認識しておくことが重要です。
ロングライドなどでは自転車から長時間離れるという事自体があまりないのでごついチェーンロックなどはあまり使いませんが、街乗りであれば自転車を狙ってる悪人をビビらせるくらいごついロックを使っておいてもいいかもしれません。ちなみに私はバイクに乗ってたときに使っていたゴジラという極太のロックを使っていますが、なんとなく安心感もできるのでおすすめです。なお自転車に乗っているときはロックをたすき掛けするのがベターです。
まとめ
なんかデメリットしか書いてないですが、もちろんロードバイクやピストバイクを街乗りメインでも楽しく乗れます。人も車も多い市街地でもロードバイクだと本当にすいすいと走れますし、なにより乗ってるだけで楽しい気持ちになれます。
ロードバイクもピストももともと街乗りを想定している自転車ではないので、どうしても乗りにくい部分はどうしてもあるかもしれませんが、シティサイクルでは感じることのできない乗りやすさやスピードを体感できるので、街乗りメインでこういった自転車をチョイスしてみるのもいいかもしれないですね。個人的にはクロスバイクが街乗りでは使いやすいかなと思います。
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