「レーサー/光と影」女子レーサーのドーピングを描く衝撃の実話

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冒頭、真っ白なロードバイクに乗って走る女の子を見て、「あっ、かわいい!やっぱ、女の子がロードバイクに乗っているのっていいなぁ~」って気持ち悪いことを思いながら見始めていると、その直後にそのかわいい女の子ががっつりドーピングし始めるっていうショッキングなシーンになって、そこからは自転車乗ってるのかドーピングしてんのかわからないくらいもうずっと話にドーピングが絡んでいくっていうヘビーな展開になっていきます。

そもそもこの映画は、本国カナダの大会ばかりか世界大会をも制した実在した女子レーサーの栄光とスキャンダラスな半生を描いた映画です。レースに勝って栄光をつかんで、チームでの信頼も厚いエース選手が、実は裏ではコーチと共謀してドーピングを日常的におこなっているんです。

もちろん何度も検査を受けさけられ、発作も起きて、自己嫌悪にも苛まれて、もうドーピングなんてやめる!自分自身の力でレースに勝ってみせる!って思ったりもするんですが、肉体関係ありのコーチ(妻帯者)がそれを許しませんし、練習からあきらかにパフォーマンスが下がってチームでのエースのポジションすらチームメイトに奪われそうなってしまい、やっぱりまたドーピングに戻ってしまうんです。負けてしまえば全てを失ってしまう。その恐怖に勝つことはできないんですよね、やっぱり。

主人公の心の葛藤が話の中心にある映画ですが、レースシーンも間違いなく見どころのひとつです。主人公のロランス・ルブーフは代役なしで全てのレースシーンをこなしたそうですが、彼女が自転車に乗っているシーンはプロさながらの姿のように見えましたし、レースシーンでは鬼気迫るものまでありました。そしてなによりも美しかったです!

あと、主人公が乗っているロードバイク、真っ白でかっこいいんですけどどこのメーカーのやつ??って思って調べてみたところ、『Marinoni(マリノーニ)』ってカナダのメーカーのものみたいですね。すいません、全然知らないです。ていうか日本には売ってないのかな?サイトも海外のものしかありませんでしたし。

marinoni

たぶんモデルは違いますが、たしかこんな感じでした。いいね、真っ白なロードバイク!って話と全然関係ないですけどね。

かなり重いテーマが題材な映画ですし、単純にロードバイクレースの映画を観たいって人はちょっと違うかなって作品でしたが、レースシーンはかっこいいし、主人公かわいいしなのでロードバイク好きは見てみて損はないかなと思います。

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